宅ファイル便不正アクセスで停止代替サービスは
宅ファイル便が不正アクセスで停止
ファイル転送サービスの宅ファイル便が不正アクセスを受けて、2019年1月22日に約480万件の顧客情報が流出しました。宅ファイル便はこの対策のために、1月23日からサービスを停止、1月25日には顧客情報が確実に漏れていたと確認しました。
私もグラフィックデザイナーという職業がら宅ファイル便はよく使わせてもらいますが、このような事態は初めてで驚きました。データ入稿の期限が迫っているときに不正アクセスでサービス停止の事態が起こったら一瞬パニックになるでしょう。
やはり、宅ファイル便だけに頼っていてはいざというときに困ります。そこで、宅ファイル便以外で大容量のデータ転送ができるサイトをご紹介しますので、ご覧いただいてデータ転送にご利用ください。
宅ファイル便以外の大容量データ転送サービス
宅ファイル便が大容量データ転送サービスの大手ですが、他にも大容量データ転送サービスをおこなうウェブサイトはいろいろとあります。今回のように不正アクセスを受けたときに、すぐ他のウェブサイトに切り替えられるように準備しておきましょう。
この後に宅ファイル便以外の大容量データ転送サービスをおこなうウェブサイトをご紹介しますのでぜひご利用ください。
データ転送サービス1:firestorage(ファイヤーストレージ)
firestorageは無料登録すると250MBまでのデータを送ることができ、有料会員もあります。ファイルをfirestorageサイトからアップロードするとダウンロード用のURLが発行されるので、それをメールでダウンロードしてもらいたい人に送ります。データ保存期限が7日間と長期なのがいいです。
ダウンロード用URLは短縮URLに変換することもできます。ダウンロードにパスワードを設定することもできるのでセキュリティ的にも安全です。
データ転送サービス2:データ便
データ便は会員登録なしで無料で500MBまで送れるライトプランと、会員登録して無料で2GBまで送れるフリープランがあります。専用サーバーのビジネスプランもありますが、とりあえず宅ファイル便の代わりとして利用するなら無料のもので十分、フリープランが2GBまで送れるのでおすすめです。
データの転送を相手先に知らせるのは、自分でメールを出す方法とデータ便から送る方法が選べます。データ便は15年くらい前からあるので昔よく使っていました。最近は宅ファイル便が多くなってきたので、忘れていましたがまだまだ健在です。
データ転送サービス3:FilePost(ファイルポスト)
FilePostは登録なしで、3GBまで無料で送れます。送信するときにメールアドレスなどの情報を入力して、データの送信情報は自分でメールすることもできますし、FilePostからメールすることもできます。宅ファイル便などとくらべるとマイナーですが、気軽に使えておすすめです。
データ転送サービス4:GigaFile便(ギガファイル便)
GigaFile便は無料&登録なしで100GBまで送れるのが特徴です。私はページ数が多い冊子ものなどのデータなどはこのサイトで送っています。データをアップロードするとダウンロードアドレスが表示されるので、GigaFile便からメールでアドレスを相手におくります。
最近はデータ容量が3GB以上になることがよくあるので、GigaFile便を利用することも多いです。こちらもおすすめのデータ転送サービスです。
私のおすすめする4つの大容量データ転送サービスをご紹介しました。他にもデータ転送サイトはありますが、有名なのはこの4つなので、宅ファイル便の代わりとして十分に使えます。活用してください。
転送サービスを利用するときの注意点
転送サービスを使用するときに注意点をご紹介します。
データに圧縮をかける
転送するデータは圧縮して送ります。圧縮して送ることで、データの破損を防ぐことができます。また、圧縮ファイルのファイル名は欧文を使います。日本語のファイル名にすると、文字化けすることがあるので注意しましょう。
圧縮の形式はmacでもwindowsでも開くことのできるzipがおすすめです。macどおしならsitでもいいですが、最近はmacも標準でzipの圧縮形式を使っているので、zipで送るのがベストです。
サイトが混んでいる時間は送らない
大容量データ転送サイトにデータが集中している時間に送るのは避けましょう。一番混み合うのが夕方5時ぐらいです。以外と混んでいなくてスムーズに送れる場合もありますが、5時くらいに使って、データのアップデートに時間がかかるようなら、しばらく待ってからデータを送りましょう。
しかし、どうしても時間がないときには、一度データアップを取り消し、もう一度送り直すとアップロードが早くなる場合があるので試してみてください。
サイトごとにパスワードを変える
いくつかの大容量データ転送サービスを使うときは、それぞれパスワードを変えましょう。IDは会社のメールアドレスにする場合が多いので同じになる場合が多いですが、パスワードは変えることができるので、それぞれのサイトで違ったものにしましょう。
今回の宅ファイル便のように、流出した顧客のパスワードが他のサイトで使われるのを防ぐためです。パスワードをたくさん作るのは管理が面倒くさいですが、大事な情報を奪われるよりはいいです。
ちなみにパスワードをパソコンにテキストデータで保存するのはやめましょう。ハッキングされたらすぐ取り出されてしまいます。メールでパスワードを送るのもメール転送中に取られてしまうことがあるのでやめましょう。
パスワードは紙に書いて保存し、パスワードを誰かに教えるときは電話を使うのが、現時点ではベストです。
宅ファイル便以外も知っておこう
仕事で大容量データ転送サービスを使っていると、スピード優先になるため同じところばかり使いがちですが、宅ファイル便のように顧客情報が流出して、いきなりサービスが停止してしまうこともあります。
印刷会社などへのデータアップのときに慌てなくていいように、いくつかのデータ転送サービスを知っておきましょう。